/投稿時点での米国10年国債の利率は4.2653% FFレートは4.75%です。
ダウは44,722ポイント 日経平均株価38,349ポイント(2024/11/28現在)
ポートフォリオの中心的骨格
リセッション(景気後退局面)に強いポートフォリオとして株:債券を1:3に推奨というのが、世界最大級ヘッジファンド「ブリッジウォーター」を創設した投資家で、経済哲学者のレイ・ダリオが提唱しているポートフォリオのバランスです。
2024/9/19のネットの記事で債券ETFのなかでも超長期のものが紹介されていることを知りました。今後、購入する可能性があるので、情報を精査するために備忘録として記録に残しておきます。
今回の債券ETFで特筆すべきは超長期ということもあり、デュレーションが最大だということです。為替ヘッジがあり、なしと選べるのも嬉しい設定です。
デュレーションは金利感応度とも呼ばれ、金利への反応のしやすさを表す指標です。債券と聞くと値動きの小さい資産というイメージを持つ方も少なくありませんが、こちらの図でご覧いただくとわかるとおり、債券の値動きは商品によって様々です。同じ米国債で比較した場合でも、今回上場するETFは金利が1%低下した場合に26%以上もの値動きが期待でき、その値動きの幅を決めているのがデュレーションです。
ここでデュレーションについて確認しておきましょう。
デュレーションとは
債券ETFにおけるデュレーションとは、金利変動に対する価格変動の感応度を示す指標であり、投資家が債券や債券ETFのリスクを評価するための重要な考え方です。具体的には、デュレーションが1年の場合、金利が1%変動すると債券ETFの価格が約1%変動することを意味します。
デュレーションの概要
定義
デュレーションは、債券や債券ETFが受け取るキャッシュフロー(利息や元本返済)の加重平均期間を表します。つまり、投資資金が回収されるまでの平均期間を金利感応度という観点で測ったものです。
金利感応度の指標
金利上昇 → 債券価格は下落
金利低下 → 債券価格は上昇
デュレーションが長いほど、金利変動による価格変動が大きくなります。
デュレーションの考え方
短期 vs 長期
デュレーションが短い(例:2~3年):金利変動の影響を受けにくく、価格の安定性が高い。
デュレーションが長い(例:10年以上):金利変動の影響を受けやすく、価格の変動が大きい。
債券ETFの種類による違い
短期債券ETF(デュレーションが短い):リスクが低いが、リターンも低め。
長期債券ETF(デュレーションが長い):リスクが高いが、リターンが高い可能性もある。
金利環境を考慮
金利上昇局面では、デュレーションの短いETFが有利(価格下落が小さい)。
金利低下局面では、デュレーションの長いETFが有利(価格上昇が大きい)。
実際の活用方法
ポートフォリオのリスク管理:デュレーションを調整することで、金利変動リスクをコントロールできます。
市場予測に基づく選択:金利動向を予測し、デュレーションの短い/長いETFを選ぶ。
まとめ
デュレーションは、債券ETFの価格が金利変動にどれだけ敏感であるかを示す重要な指標です。短期か長期か、そして金利環境に応じて適切なデュレーションを持つETFを選ぶことで、リスクとリターンのバランスを最適化できます。
生成AIに聞いてみた
デュレーションが長いことにはメリットもありますが、同時にデメリットもあるので、バランスを考えることが大切です!以下で詳しく説明します。
デュレーションが長い場合のメリット
金利が下がると価格が大きく上昇する
債券の価格は金利が下がると上がります。このとき、デュレーションが長いほど価格の上昇幅が大きいです。
たとえば、金利が1%下がった場合:
デュレーションが「2年」の債券 → 価格が約2%上昇
デュレーションが「10年」の債券 → 価格が約10%上昇
つまり、金利が下がる局面では、デュレーションが長い債券を持っていると大きな利益を得られる可能性があります。長期的な収益機会
長いデュレーションの債券は、一般的に利回りが高い(もらえる利息が多い)ことが多いです。そのため、長期間持つことで安定した収益を得られる可能性があります。
特に、将来の金利が安定している場合、長いデュレーションの債券は「高い利回りを固定できる」というメリットがあります。インフレが収まる局面で有利
インフレが落ち着いて金利が下がるとき、長いデュレーションの債券は価格が大きく上がるため、利益を得やすいです。
デュレーションが長い場合のデメリット
金利が上がると価格が大きく下がる
金利が上がると、デュレーションが長い債券は価格が大きく下がります。たとえば、金利が1%上昇した場合:
デュレーションが「2年」の債券 → 価格が約2%下落
デュレーションが「10年」の債券 → 価格が約10%下落
金利上昇局面では大きなリスクとなります。資金が固定される
デュレーションが長いということは、投資したお金が返ってくるまでの期間が長いということです。途中で資金が必要になった場合、債券を売却する必要がありますが、金利の影響で損失が出る可能性があります。
インフレに弱い
インフレが進むと、債券の実質的な価値(お金の購買力)が下がります。デュレーションが長いと、この影響を受けやすくなります。
どんなときにデュレーションが長い債券が有利?
デュレーションが長い債券が有利になるのは、以下のような状況です:金利が下がると予想されるとき
金利が下がると債券価格が上がるため、長いデュレーションの債券は大きな利益を得られます。
インフレが収まるとき
インフレが低下すると、長期債券の価値が安定しやすくなります。
安定した収益を長期間得たいとき
長いデュレーションの債券は、利回りが高い場合が多いので、長期間の安定収益を狙う投資家に向いています。
まとめ
デュレーションが長いことのメリットは、金利が下がる局面で大きな利益を得られる点や、長期間の安定収益を期待できる点です。一方で、金利が上がる局面では大きなリスクを抱えることになります。
ポイントは、金利や経済の動きを予測して、状況に応じてデュレーションの長さを選ぶことです!
投資について
現在、来年の新NISAとの兼ね合いで投資額の分配(アセットアロケーション)を考えていますが、打診買いをして勉強し続けたいと思います。
(参考外部サイト)米国金利低下で一番値上がりが期待できる⁉ウルトラロング米債ってどんなETF?
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