2人対戦トランプ集(その1)

こどもと対戦して楽しめる2人対戦トランプゲームをご紹介します。

いっきゅうさん

<使用するもの> A~K、ジョーカー2枚を含む54枚のトランプ・チップ(またはペットボトルのふたなど)1個

<ゲームの目的>
場にあるカードをすべてオープンしたときに手持ちのカードを少ないようにします

<ゲームの流れ>
配布:円形にトランプを配置してチップを円のなかに置きます。

プレイ:裏返してある円形に置かれたカードのなかから1枚選び「いっきゅうさん」と発声とともに円のなかにオープンして置きます。その際、1(A)、3、9のカードが出たらチップを取ります。取れなかったプレイヤーは、場にあるカードをすべて受け取ります。1、3、9以外のカードであれば、相手にカードをめくる権利が移動します。それを場のカードがすべてなくなるまで続けます。

(補足)
事前にいっきゅうさんに追加して「しちごさん(7、5、3)」「ごくろうさん(5、9、6、3)」など含めるか決めておき、発声とともにそのカードが出たらチップを取るようにします。

<勝利条件>
場のカードがなくなったときに、カードが少ない方の勝利です。

(コメント)

子どもにチップを握った手の甲をバシバシ叩かれるので、手の甲が真っ赤になります。うまくなるとチップを握った手を素早く引っ込められるようになりますが、本来は相手の手の甲を叩くゲームではありません。

スピード

<使用するもの> A~K、ジョーカー2枚を含む54枚のトランプ

<ゲームの目的>
すべての持ち札をすべて場に捨てます。

<ゲームの流れ>
配布: よくシャッフルしたカードを28枚ずつに分け、4枚を表にして自分の前に横一列に置きます。残りの山札を伏せて近くに置きます。

プレイ:「いっせいのーせ」の掛け声とともにお互いの4枚札の間、右側に表にして出します。自分または相手が出したカードの数字のプラスマイナス1の数があれば手元の4枚のなかから選んで場に出します。その際、早い人が有効です。出したために空いた4枚の枠は山札から補充します。これを素早く行い手持ち札を無くします。

(補足)

  • K↔️A に循環してカードを出すことができます。
  • JOKERは数字を宣言してその数の代用となります。

<勝利条件>
すべての手札を早くなくしたプレイヤーの勝利です

(コメント)

本来なら赤vs黒のようにカードを同一して勝負をしますが、ここでご提案するのはすべての記号のミックスです。カードに偏りがあったほうが、実力のみならず運の要素も入ってくるので、幼い子どもにもチャンスがあると思います。さらにハンディキャップとしてJOKERを渡したり工夫次第で難易度が調整できますので、神経衰弱やババ抜きから成長したお子さんに最適です。

 

5枚貧民

<使用するもの> A~K、ジョーカー2枚を含む54枚のトランプ

<ゲームの目的>
特定の条件にしたがい、すべての持ち札をすべて場にすてる

<ゲームの流れ>
配布: よくシャッフルしたカードを28枚ずつに分け、5枚を持ち札にして残りを手元にふせておく。
プレイ: 弱いカードから順番に好きなカードを交互に出していく。出せなかったら最後に出した人からあらためて場にカードを捨てる。このとき同じ記号であれば2枚同時、3枚同時に場に出せる。相手が出せなければ最後に出した人から再スタート。手札は常に5枚。出したぶんだけ自分の山から補充する。

2(強い)>A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3(弱い)

(特殊カード)
JOKER:単独の場合、すべてに勝つ。JOKERに対しJOKERが出せる。複数枚の同カードとして使える。
8切れ:8を出した場合、出したプレイヤーから再スタート。
革命:同カード4枚(JOKER含んでも可)を出した場合、カードの強弱の序列が最後まで逆転する。

(禁止事項)
2あがり、8あがり、JOKERあがり禁止(革命後は2あがりok、3あがり禁止)

<勝利条件>
すべての手札を早くなくしたプレイヤーの勝利です

(コメント)

ふたり対戦トランプゲームの王道、大貧民を2人用にアレンジしたゲームです。正直、これが一番長い間、対戦したトランプゲームかもしれません。革命を起こしてもあまり有利になることはないのですが、一度はやってみたい衝動にかられます。ローカルルールも多いのも大貧民の特徴だと思いますが、まずはシンプルに2人対戦をお楽しみください。

日本スコパ

<使用するもの> A~10までのトランプ 計40枚

<ゲームの目的>

テーブル上のカードを獲得し、特定の条件を満たしてポイントを集めること

<ゲームの流れ>

配布: 各プレイヤーに3枚のカードを配ります。テーブルにも4枚のカードを表向きに置きます。
プレイ: プレイヤーは手札から1枚のカードを出し、テーブル上のカードを取ります。取ることができるのは、出したカードと同じ数字のカード、または複数のカードを足してその合計が出したカードと同じ場合です。合計のカードよりも1枚の数字カードが優先されます。
スコパ: プレイヤーがテーブルのカードをすべて取ると、「スコパ」と呼ばれる特別なポイントを獲得します。
ラウンド終了: 手札がなくなったら、再び3枚ずつ配ります。デッキがなくなるまでこれを繰り返します。

  • カードの枚数: 最も多くのカードを取ったプレイヤーに+1
  • ダイヤの枚数: 最も多くのダイヤのカードを取ったプレイヤーに+1
  • ダイヤの7: ダイヤの7を取ったプレイヤーに+1
  • セッテベッロ: すべての7を取った場合、そのプレイヤーに+1
  • スコパ: スコパを達成するたびに+1

<勝利条件>

複数のラウンドをおこない11ポイントに最初に達したプレイヤーが勝者となります。

参考 Webゲーム

(コメント)

スコパはイタリアで愛好されているらしくトランプもイタリアのものは標準のものとは少し違うといいます。ここでは、日本式のトランプを使用し、加点の方法も若干の違いがあります。それなりに戦略が必要なのでたくさん楽しめると思います。

 

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