ハインリヒ・シュリーマン

息子が小学生のうちに伝えたい人物を、いずれ興味を持ってもらえるように。その資料を公開します。

 

ハインリヒ・シュリーマン

目的:幼いころから、人生の目標をはっきり持ち続けた力
準備:夢のために、先にお金や知識を身につけた戦略
実行:だれの許可も待たず、自分の力で行動した決断力

シュリーマンは、伝説だと思われていたトロイアの都を見つけた人物です。しかし、はじめから考古学者だったわけではありません。子どものころ、シュリーマンは古い物語の本を読み、そこに出てくるトロイアという町が本当にあったのではないかと考えました。この疑問が、彼の人生の大きな目的になります。

ところが、現実はきびしいものでした。家は貧しく、学問だけで生活できる時代ではありませんでした。夢を追いかけるには、まず生きるための力が必要だったのです。そこでシュリーマンは、すぐに発掘を始めるのではなく、別の道を選びました。

彼は商人となり、外国の言葉を学び、世界を行き来しながら仕事をしました。お金をもうけることが目的だったわけではありません。将来、自分の夢をだれにもじゃまされずに実行するための準備でした。時間をかけて、資金と経験を積み重ねていきます。

十分な力を身につけたあと、シュリーマンは人生の原点に戻ります。そして自分のお金で発掘を始めました。だれかに認められるためでも、命令されたからでもありません。子どものころに決めた目的を、自分の手で実行するためでした。

発掘の方法については、後の時代に批判される点もあります。それでも、神話だと思われていた物語が、現実につながる可能性を示したことは、世界に大きな影響を与えました。

この物語が伝えているのは、夢をかなえるには順番がある、ということです。すぐに行動できなくても、あきらめたわけではありません。目的を見失わず、必要な準備を続け、時が来たら実行する。その考え方が、人生を動かします。シュリーマンは、目的を中心に人生を組み立てたことで、夢を現実に変えた人物なのです。

伝えたいこと

物事を成し遂げるというのは、単なるチャレンジ精神で突き進むのではなく、何が必要かリソースを自己分析するところから始まっているわけです。やってみて、できたorできない、で終わらせないために、チョークポイント(ボトルネック)をあらかじめ減らし、また急な変化に対応できる余裕を持ち、場合によっては一時撤退し、それからGOALへと地道に進めるものです。

このシュリーマンは発掘に際し、考古学者から批判されることが多かったとありますが、専門家ゆえに進まないこともあるかと思います。何かを成し遂げれば、何かで批判される面もあるでしょう。さらに批判されることを恐れ進まない言い訳にすることもあるでしょう。

「大志を抱く」ことはできても、その手順・方法を知るのは限られた人だと思います。それをしっかり説明できる親であり、大人になりたいと思うのです。

余談

トロイア

トロイアより「トロイの木馬」と言ったほうが、知っている人が多いのではないでしょうかね。

場所: トルコ共和国のチャナッカレ郊外、エーゲ海に近いヒサルルックの丘に位置する。
歴史: 紀元前3000年頃(青銅器時代)から約3500年にわたり9つの層(第I市〜第IX市)が積み重なった遺跡。
伝説と歴史: トロイア戦争(第VI市または第VII市が有力)の舞台。1870年代にシュリーマンが発掘し、神話が史実に基づいている可能性を示した。
遺跡の構造: 城壁、塔、劇場、浴場、下水道などの遺構が残る。
世界遺産: 1998年に「トロイアの考古遺跡」としてUNESCOの世界遺産(文化遺産)に登録された。

 

トロイの木馬

トロイの木馬は、ギリシャ神話のトロイア戦争を終結させた有名な「欺瞞(ぎまん)作戦」のエピソード。

10年もの間、難攻不落の城塞都市トロイを攻めあぐねたギリシャ軍は、知将オデュッセウスの案を採用します。彼らは巨大な木製の馬を造り、その内部に精鋭兵を潜ませました。残りの軍勢は撤退を装って船で隠れます。

トロイ側はこれを「勝利の女神への献上品」と信じ、制止を振り切って城内に運び込み、勝利の宴を開きました。人々が寝静まった深夜、木馬から出た兵士たちが城門を開け、戻ってきた本隊を招き入れてトロイは陥落しました。

この物語から、現在は「内部から破壊工作を行う罠」の代名詞として使われています。

 

 

 

 

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